高校1・2年生の勉強の難しいところ
小学校から中学校までの9年間で学校のテストの点数がとれ、通知表で5がつけば親が喜んだ。通知表の良い保護者面談日は嬉しかったし、ご馳走を用意し欲しいものを尋ねられた。その体験は親子ともども忘れがたいものである。しかし高校での保護者面談で成績がとれていないことを冷たくあしらわれ、突き放されるように大学進学は厳しいことを伝えられ、学校での成績では推薦は難しいことや、理系での学習は困難を極める事を伝えられ、親子の間での会話は「なんでこんな成績しか取れないの?」「あ〜っっっ!やる気なくなった〜〜〜〜〜っ!!!」ってこと繰り返しているうちに受験生になる。
酒田晴(16歳)懇談会で担任からギリギリの状況を伝えられ、母親にぶつぶつ言われたその日の夜の家庭での一幕
母「塾でも通わせようかしら?」
父「塾に行っても一緒じゃないか?」
母「あなたは何も考えてくれないわねっ!」
父「本人がやる気にならない限りどうしようもないだろっ!お前に似たんじゃないのか?」
母「私が調べるわ、あなたみたいになったら大変だわ」
父「なんだと〜〜〜〜〜っつ!」
無益な戦争は子供のやる気をさらに削いでいきます。
・・・数日後・・・
母「今日ね個別指導の〇〇ゼミに問い合わせたの」
父「ふ〜ん、それで・・」
母「なんとか今の時点でも間に合うようなことを塾長さんは言ってたの」
父「それでいくらかかるんだ」
母「1科目1週間に1度90分で2万円だそうよ」
父「苦手な科目だけ受講させるのか?」
母「あの子の得意な科目なんてないわよ」
母「英語と数学だけでもどうかしら」
父「・・・・本人はどう言っているんだ?合計で4万円か・・・」
母「複数科目割引もあるし、通ってみようかなって言ってるわ。」
・・・・そして〇〇ゼミに通い3ヶ月経過した晴・・・
晴「よし、今日は定期テスト対策してもらって〜・・・それと、今日の授業のわからなかったところ聞いて〜、塾に行く途中のバスの中で小テスト対策して〜・・・と・・お!海野〜!どこ行ってるの?」
海野「よ〜晴、〇×予備校行くとこだよ」
晴「お前はいいよな〜大倉高校だもんな〜。それに比べて俺は・・」
海野「高校なんて関係ねーし、予備校行って先押さえねーと授業さっぱりわからんし」
晴「今数学何やっとん?」
海野「学校はもう数学2が終わる、予備校はBももうすぐ終わるわ〜」
晴「学校はどうなん、教えてもらうこと違うんやろ〜?」
海野「自分でやらんかったら最下層民やしね、お前は数学今どこ?」
晴「二次関数終わって〜・・・」
海野「いいな〜〜〜〜、そんだけゆっくりやったら俺トップいけるわ、でも入試に間に合わんな〜笑」
晴「俺も〇〇ゼミ通ってわかるようになったわ・・んじゃ次降りるから、またな〜」
晴「俺、相当遅れとんのかな〜?・・・まええわ先生に聞いてみよ」
・・・・・〇〇ゼミにて・・・・
晴「先生、すぐに数学2Bまで終わらせるにはどうしたらいいん・・?」
先生「晴くんが終わらせるには週3通ったらどうなんかな?」
・・・・・晴の家庭にて・・・・
母「今日は遅かったね?どうしたん?」
晴「今日さ、海野にばったり会ったんよ、あいつ○×予備校行きよって、もう数学2B終わる言うてて、どうやったら終わるんか〇〇ゼミの先生に聞きよったんよ」
母「それで、なんて言いよったん・・?」
晴「週3通ったら良いって言いよった。」
母「あんたそんだけ通ったら月謝8万にもなるんよ。パート代全部消えるやないね」
晴「俺ンチはこんな貧乏やから、這い上がれんのよ、金持ちやったらよかったな〜」
あなたの家庭に晴くんはいませんか?
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