学習者は何をベースにすれば良いのか?ここで主題にしたいことは、小中高大と16年以上の期間を過ごす学習者は、どうすれば有意義に学習や研究を修得することができるのかという点である。
各人の自由な自己実現が人類の文化を形成してきたのだが、学問や研究はその連綿とした活動の中にある。高校までの基礎学習とはそうした活動への入り口に続くものである。分かりやすく言えば、自分の自由な自己実現にとって基礎学習が必要なときに、理解を伴って修得すれば良いものである。したがって理解を伴わない基礎学習は、いずれ理解する活動を必要とするか、上位概念の理解に困難を味わうかである。つまり、小中高大という学制を定め、学問の自由と探究を実現する人材育成の過程において一番重視すべきベースは概念の理解となる。
次回はこの概念の理解に必要な活動を検討する。
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