現在のところ大学一般入試にスピーキングテストを導入している国立大学はあまり見ない。面接などにおいて実施しているところは完全把握できていないが、実施する際の評価の難しさが大きいのであろう。
大量にスピーキングテストを実施できているのは検定試験系統であり、この試験は過去問を検証し対策を重ねれば対応は可能である。
話すことの能力を試す試験が何故に大学一般入試で普及しないのかを考えた。
大学は研究者がその入試を行う。研究者は学会だけでなく、日々の研究で英語を駆使し国際的なチームで研究を行うこともある。スピーキングは当然、チャットのみならず、顔を見ながら、資料を見せ合いながらの会議用APPを使用する。こうした研究者の活動を前提に大学の設置目的に応じた英語能力を測るのが考査である。
当然ながら、読み、書き、聞くという能力が前提で、思考するという過程が発生する。一旦母国語で思考する必要があるのが母国語ベースで生活している人の過程であろう。
思考の速度や表出された表現を点数化する際に形に残らない音声を検定試験系統の試験では音声入力や面接を通じて処理する。
では、この思考する能力を高速で処理できるようにするにはどのような学習をすればいいのだろう。書くことができなければ、話すことも困難となるため、まずALGOでは英作文を次の過程を経て習得させていく。単語習得→文法習得→短文暗記→構文暗記→話法習得→基本的な英語表現のライティング高速処理→ここまでが高校入試レベルでも英語での思考能力を高速化するのに必要であると考える。英検2級以上の受験者や大学入試で60語以上の英作文がある場合は、これに加えてトピック別のセンテンス暗記を加えていく。
英語の音読は声を出すことで耳を鍛えることと同時に、英語の順で読むことを可能にしていく。単語の概念習得を高速化することと同時に音読速度を上げていくことが日頃の練習で入らなければ、思考速度はおろか何度も書き直すことのできるライティング速度も上がらないのである。ましてや書き直しができず、推敲を思考の段階で入れなければならないスピーキングとなると、評価する方法を検証していかねばならない。何を点数化してそのテストの目的が達成できるのか受験者自体に理解させる必要があろう。まずはこれまでの英作文の到達目標が達成できているのかの検証からやるべきである。
暗記の弊害をなくすために行われてきた教育改革、英語も文法を項目別に勉強させて教科書編成されていた改訂前の方が、英語好きの子が多かった。学習する項目を明確化し、科目を好きにさせることから始めよう。
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