参考書売り場はカオスになってきた。旧課程の高校生が在校生の3分の1、在校生の3分の2が新課程となり割合的に増えてきたが、参考書は新課程を反映させる勢いと、売れ筋の受験生用は旧課程だが新たに出版されてきた共通テスト新傾向対策をどうやって並べようかと書店担当者が悩んでいるようだ。しかし、共通テストは何を目指しているのか?思考力という名のもとに、対策させない意欲満々のカルトクイズ化しているようにしか思えない。共通テストでは高大接続は無理である。これまでの個別試験の手前で基礎力の確認、基礎力が十分なものは個別に応用力を求められる個々の大学の受験を検討する仕組みがシンプルだった。大学に入っても十分に鍛えられた応用力を発揮する受験生を弾いてしまうテストは本末転倒だと感じるのだが、文句言っても仕方がない。
大学受験科目の本来の楽しさを感じる余裕が受験生に与えにくくなった。共通テストをどう対策するかを常に織り込んでいく学習メニューにすると問題文の読み方、設問と基礎事項の絡め方など独特すぎて、程度の低い大学受験対策だなと思わざるを得ない。
しかし、せっかくの受験勉強だ。本質を感じる学習内容でモチベーションをアップさせる。常に知的欲求を刺激するコースに変化させ、世界の変革についていける子を育成しよう。
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